シンガポール 駐妻のもめ事

昨日、Twitterでマラッカにいる独身の現地採用女性が、駐妻の集まりに参加したら、ボス駐妻に「貧乏で大変でしょうから、これも持って帰って」と封があいたお菓子をすすめられたという話がありました。これはよくある現地採用 vs 駐在員の構図が顕著に表れた例だと思います。

海外にいる日本人は大きく分けて、3グループくらいに分かれます

(1)企業から派遣されて駐在員として、もしくはそれに帯同した駐在員妻として海外生活をしているパターン

(2)現地で採用されて働いている、もしくは現地採用の配偶者に帯同して海外生活をしているパターン

(3)配偶者の国で生活しているパターン

ではシンガポールはどんな感じでしょう?

シンガポールに多いのは(1)のパターンだと思いますが、どこの国でもおそらく共通なのは(1)が(2)を下に見ているということが多いということです。

例えばどこに住んでいるのか、どんな家に住んでいるのか、持ち家なのか賃貸なのか、どこの会社で働いているのか、どこの大学を出ているのか、車は持っているのか、いないのか、子供はどこの学校に行っているのかなど、相手を値踏みする要素はいくつかあり、自分より上なのか下なのか、ヒエラルキーの中のポジショニングの確認をしたいと思う人は多いでしょう。

うちの家は香港からの横流れでしたが、シンガポールで転職したため、現地採用組に当たります。これは駐在員組にバカにされるパターンです。駐在員組がよく使う武器は「大変ね〜」という同情するフリをして、バカにするというトリッキーなもので、「え〜家賃自分で払ってるの〜」「どうやってインターなんか行かせてるの〜」「一時帰国費も出ないの〜」「エコノミーに乗るんだ〜」など、マウントバージョンは多岐に渡ります。

15年ほど前にうちのコンドに住んでいたOさんは、当時、車を持っていなかった私に車マウントをかけてきました。旦那さんのオフィスがジュロンにあったため、旦那さんは車通勤していたその奥さんは、ことあるごとに「あ〜 Mihokoさんにはわからへんか〜 車ないもんね〜」とマウントをかけてきたので、5回目くらいでブチっとキレた私は翌日、速攻、車を買ってしまいました!当時は、今よりも車が安かったとはいえ、Oさんのせいで400万円の出費となりました笑 結局、その後、仕事に車を使うようになったので、まあ良しとするかという感じですが、私も大人気ないことをしたものです。しかしバス停でバスを待っているOさんの横を車ですっ飛ばしていくのは気分が良く、その後、車マウントもされなくなったので、まあ結果オーライ笑。

そのOさんは実はもう一つ、同じコンド内でもめ事を起こしました。当時、Oさんの旦那さんの会社はうちのコンドを社宅として使っていたので、同じ会社の家族が7、8家族いました。当然、旦那さん達の中でも上下関係があり、部長の妻がご意見番的な感じだったのだと思います。子供はほぼ全員、日本人学校に通っていたので、朝と午後のバスの送迎時にいつもゲートの付近で立ち話をしていて、同じコンドに住むシンガポール人には何かの宗教の集まりかと思われていたほどでした。ある時、その立ち話中に、週末にコンドのバーベキューピットでバーベキューをしないかという話が盛り上がり、あなたも来る?あなたも?と声をかけていくうちに、そのコンド内で日本人学校に通っている生徒全員の家族で、大バーベキューパーティーをすることになったらしいです。ただ、ひと家族をのぞいて…

バーベキューパーティー当日、プールサイドのバーベキューピットで、大人も子供も、みんなで楽しくワイワイしていた時に、このハブられたMさん家族が偶然にも散歩で通りかかり、凍りつくプールサイド… 「何これ?どういうこと?」と子供が泣き出し、Mさんも信じられない気持ちだったのでしょう。最悪だったのは、このMさんはコンドを社宅として使っていた会社の社員だったため、翌日、その会社では緊急ミーティングが開かれたそうです。バーベキューをプランしている途中に、Mさん家族を誘っていないことに気づいた(多分意図的ですが!)Oさんは、部長夫人に 「大丈夫ですかね?」と、お伺いを入れたらしいが、部長夫人が「会社のバーベキューじゃないんだから、別にいいんじゃない?」とおっしゃられ、はぶったまま計画は続行したらしいです。問題が大ごとになってしまい、焦ったOさんは全員に「私、悪くないよねー」と聞きまくっていましたが、いや、悪いでしょうとしか言えません!

大体、土曜日にそれだけ大きなバーベキューパーティーをしようとしているメンバーが集まる、前日の金曜日のスクールバス送迎時にその話が出なかったのは、明らかに全員がその人をハブっていると知っていたからでしょう。もしかしたらMさんは薄々気づいていて、確かめるためにバーベキューピットに来たのかもしれませんね。

その後、コンドを引っ越す訳にも行かず、日本人学校にも行きづらくなったMさんのお子さんは、すぐにインターに転校してしまいました。インターから帰ってくる時に、プールサイドで立ち話をしている日本人学校の家族を避けるように、すぐに地下駐車場に入っていく姿を何度か見かけました。今頃、Mさんのお子さんはインターで培った英語を活かして、バリバリ働いているかもしれないので、何が吉と出るかは分かりませんが。

日本人の駐在員や駐妻はあまり知らないかもしれませんが、外資系でも現地採用の形をとっている会社は多いです。近年、私が扱っている案件でも、欧米系大企業は、年俸制で、家賃や学費は自分で好きなように使うパターンが結構あります。しかしその年俸は日本の駐在員の数倍にもなるので、雇用形態が駐在か現地採用かというのは、お金を持っているか、いないかの、物差しにはならないのです。シンガポールのエンプロイメントパス保持者の中間管理職の駐在パッケージは30万ドルくらいらしいので、ほとんどの日本人は収入的には平均以下だということを肝に銘じて、あまり偉そうにしないことですね!上には上がいますよ!

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