シンガポールに住んでいる外国人は当然ですが住むために、全員なんらかのビザを持っています。就労VISAであるEmployment Pass やS Pass、学生ビザや、就学する子供の付き添いでくる親のロングタームビジットパスなど種類は色々ありますが、 永住権を持っている人も少なからずいます。
最近ではこの永住権がなかなかおりないため、何回も申請を出している人も多いかと思います。うちの家族はまだ永住権が簡単におりている時に申請したため、家族で永住権を持っています。しかしこの永住権は永遠の権利ではなく、更新制になっていて、通常は5年更新です。厳密に言えば、リエントリーパーミットという、シンガポール国外に出ても永住権保持者としてシンガポールに帰って来られる許可証のようなものの更新なのですが、これが更新されないと、シンガポールから一歩も出ないのであれば住めるかもしれませんが、実質的にはシンガポールにPRとして住むことは出来ません。
21歳未満の子供は親の永住権の更新時に一緒に更新するため、その更新時が21歳になる前だと、そのまま5年更新されて、25歳くらいまでそのまま永住権を保持したままになっている人もいるかと思います。うちの息子は20歳の時に私たちの更新時期が来たので、25歳までは永住権を保持する事ができますが、うちの娘はちょうど22歳の時にシンガポールで働いていたにも関わらず、仕事でロンドンに移った直後に永住権の更新時期が重なり、自分1人での更新となり、シンガポールに住んでいなかったために、1年更新となりました。
友達の娘さんはカナダの大学で今博士課程をしていますが、両親がすでに日本に帰っているため、6年間は1年更新で永住権を保持していましたが、今回の更新はできず、永住権を失ってしまいました。
永住権保持者の親を持つ、うちの子供のような第二世代の男子はご存知の通り、シンガポールの兵役に行く義務があります。中田敦彦さんご一家がシンガポールに移住してくる時に、SNSなどで、息子が兵役に行かなければいけないのを知らないのか?みたいなご意見が氾濫していましたが、中田さんはご自身の会社でEmployment Passを取っていると思われるので、お子さんはDependent Passを保有しているはずで、もちろん兵役の義務はありません。
うちが永住権の申請をした時も息子が兵役に行かなければならないのはわかっていたのですが、まさかこんなに長くシンガポールに住むことになるとは想像していませんでした。結局、うちの息子は2年の兵役に行くことになり、兵役後、遅れて大学に進学することになりました。
兵役をしたうちの息子は、兵役までしたんだから永住権は安泰だろうと思うと、そうでもないようです。同じインターに通っていた男の子で、シンガポールでの兵役を終え、カナダの大学に進学し、そのままカナダで就職をした友達の息子さんは今は永住権の更新は1年ごとになっているそうです。一体、何年間、1年更新で延長してくれるのかはわかりませんが、抹消されることもあるそうです。ただ、その場合もシンガポールに仕事や勉強で帰ってくる場合は、簡単にビザはおりるようです。
私の知り合いのスイス人家族は、息子を兵役にやりたくないため、息子さんを1人でスイスに帰したそうですが、永住権を放棄するのは結構大変だったそうです。シンガポールのビザを管理するICAと、兵役を回避するためシンガポールの防衛省にも、手書きで10枚くらい、永住権を放棄するとこういうことになるという事は理解しているという内容の書類を書いて提出しなければならなかったらしいです。その後、シンガポールでまだ働いている父親の永住権の更新はいつもなら5年だったところが、2年しか更新できなかったということなので、親の永住権の更新にも影響が出ると思われます。
シンガポールに住んでさえいれば、収入が低くても更新はされるようで、私の友人で離婚した人は、まだ結婚している間にご主人のスポンサーで夫婦で永住権を取得しましたが、離婚後もシンガポールに住み続け、永住権も更新し続けています。今はフルタイムで働いている彼女ですが、当時は仕事もフリーランスでチョロチョロしている程度だったので、シンガポールに住んでいるという事が大前提のような気がします。
息子の兵役友達も、今はみんな海外の大学に行っており、シンガポールには住んでいないため、永住権をどうしても保持するために、自分で会社を立ち上げて自分のCPF (中央積立基金)にお金を入れたり、親の会社でリモートでも仕事をさせて、親の会社からCPFを払ったりと、色々な努力をしているようです。
なぜそこまでするのか?という意見もあると思いますが、シンガポールで永住権を持っていると、たとえ給料がいくらであっても、シンガポールで働くことはできますし、ビザを申請しなくても良いため、シンガポールで仕事を見つけるのも、特に新卒の給料が安い間は有利だと思われます。
もうすぐ就労ビザであるEmployment Passの最低給与が引き上げられると聞いていますが、日本円にして50万円ほどの給与を新卒の社員に払うのか?というと、それも結構ハードルが高いでしょうし、その金額はあくまでも基準であり、それだけ出したら自動的にビザがおりると言うわけでもありません。シンガポール政府的に一番大切なのは自国民の就労を守る事ですから、シンガポール人にもできる仕事をわざわざ外国人に分け与える必要はないわけです。ただ、出生率も低く、移民を入れないと人口が減る事が目に見えているわけですから、少しずつ質の高いシンガポールに有益な移民を増やしていくという方針なのだと思います。
ロンドンで働いている娘の永住権の更新が来月に迫っているので、この結果がどうなるのか?またブログでお知らせしますね!
シンガポールの永住権について私たち夫婦が語っているYouTube動画はこちらから!
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