シンガポールでペットが死んだら、どうするか？

先日のブログに書いたように、我が家の老犬ペッパーが14年の命を終えました。早朝に亡くなったため、火葬場が開くであろう９時くらいまでに、どこの火葬場に連れて行くかを調べ、家から比較的近いMandai Pets Sanctuaryに連れて行く事にしました。朝から半日の仕事が入っていてキャンセルできなかったので、９時ごろに電話して、当日の午後２時に火葬の予約をしました。

熱いシンガポールで腐敗が始まっては困ると思い、キンキンに冷房を入れた部屋で、ペッパーの遺体を安置しておくと、午後１時に帰ってきた時にはすでに体が硬直していましたが、腐敗は全く始まっていませんでした。

車で２０分くらい走ると森の中の道を抜けた所に、火葬場がありました。途中、道に猿や猪などが出てきたりする自然いっぱいの場所です。

火葬には3種類のパッケージがあり、個別火葬 (Private Cremation $160-695)、グループでの火葬 (Cremation with ashes $53.50-374.50)、合同火葬 (Communal Cremation $21.40-428)に分かれていました。おそらくペットの体の大きさによって値段が変わるのだと思いますが、ミニチュアシュナウザーで体が小さめだったうちのペッパーは個別火葬だと374ドル、グループでの火葬だと100ドルくらい安いという感じだったので、個別火葬にしてもらう事にしました。グループ火葬の場合も、個体を分けて火葬するようで、骨は回収できるという事でしたが、他のペットと一緒に火葬するため、ある程度数がまとまるまで、1日、2日待つこともあるとのことで、腐敗しないように冷たい場所に安置してくれるようでしたが、早く火葬してあげたかったので、個別火葬を選びました。合同火葬の場合は、他のペットと一緒に火葬して、骨を回収することはできないとの事でした。

棺桶のようなものはなく、白い布が置いてある台にペッパーを置き、一緒に火葬したいものがあれば、そこに置いても良い感じでした。最後は可愛らしくお花で飾ってあげたかったので、ガーベラとかすみ草をペッパーの側に置いて、私とうちの旦那と2人でゆっくりとペッパーにお別れをする時間も取ってくれました。グループ火葬の場合はおそらく遺体を渡してお金を払って終わりという感じになったのではないかと思うので、ゆっくりと最後の時間を過ごせる個別火葬にして良かったなと思っています。

最後は、係員の方が丁寧に白い布でペッパーを包んでくれて、ドアの向こうに見える炉の中に入れて、蓋をして、スイッチをオンするのも聞こえます。

大泣きしながら、隣にある事務所の方へ行くと、骨壺を選び、お金を払います。クレジットカードで払いましたが、妙にドライにペイウェイブ？と聞かれると、また涙がこみ上げてきました。骨壺はパッケージについてくるものの中から選ぶか、オプションで別の骨壺を選ぶかという感じでしたが、それとは別にキーホルダーやネックレスに骨を入れてくれるサービスもあるようです。それは選ばずにパッケージに入っている蓮の花のデザインの陶器の骨壺を選びました。

火葬するには３時間くらいかかるという事で、その日は家に帰り、翌日、骨を取りに行きました。戻ってきた骨壺の中にはそのまま骨が入っていて、6キロくらいあったペッパーの骨が、こんなに小さな壺に入るのかと、少し驚きましたが、残っていた骨は全部入れてくれたとの事でした。死亡証明書のようなものは出してくれませんでしたが、火葬のレシートをくれるので、シンガポールのペット登録をしているAVAに死亡届を出す時は、そのレシートをスキャンしてアップロードしました。